2008年8月19日火曜日
非焼却方式の可燃ごみ処理施実験施設を見学してきました。
非焼却方式の可燃ごみ処理施実験施設を見学してきました。
岐阜県大垣駅に着きますと、駅までお迎えの社員さんが来てくれまして、時間も多少あるので、㈱イビデンの発祥の事業である「揖斐川発電」を見に行きました。大正元年の創業とのことで、97年前のままの発電所とのことですか、大変立派な趣のある造りをしていました。(写真1番目)
㈱イビデンでは、リ・アクアという名称の非焼却方式の可燃ごみ処理実験施設を建設してきましたがこのたび施設竣工しましたので、8月7日に見学してきました。見学者(部外者)としては、一番目とのことでした。実験施設ができたばかりとのことでまだ、実験棟にはエアコンが入っておらず、体感温度では、40度Cの状態です。大型の扇風機を用意してくれました。
9月には、この実験棟にもエアコンが入り、9月以降の見学は心地よいものとなるでしょう。
今後、食品メーカー、地方自治体からの見学が多くなると思います。
可燃ごみとして取り扱われる、生ごみを亜臨界状態で加水分解を行い液状化したものを、共生系菌叢処理という処理を行い(バイオ)、きれいな水にして下水に放流する方法です。
その処理槽(曝気槽)は、バイオテクノロジーを駆使して、分解し、下水に流せる基準まで清水化します。
生ゴミを亜臨海状態で加水分解を行うと、たんぱく質はアミノ酸に、脂肪は脂肪酸に、デンプンは糖化され、水に溶けます。処理時間は15分程とのことです。今般導入した、亜臨海加水分解施設は、500Lですので、ドラム缶2.5本分の大きさです。
8月は、学校も休みですので、イビデン社の社員食堂の残飯を処理していますが、9月からは、大垣市立の小中学校から出る給食の残飯の処理を行うことになっているとのことです。
約6ヶ月から8ヶ月の間に、色々な実験データを取りそのデータから、最適な共生系菌叢を作り上げ実用化に向けて事業化をしていくスケジュールとのことです。
実験施設の見学が終わり、本社で、質疑応答の時間を作っていただきました。
上記にも記しましたが、今後、実験データをとり、最適な共生系菌叢を造り上げるスケジュール、また、デンプン質については、エタノールを製造することも可能で有り、その研究を行うようです。また、プラシチックについても同様に燃料化など実験していくようです。焼却炉での焼却とこの方法を比べるとCO2の排出量で、96%から97%削減できるとのことですので、今後の可燃ごみの処理は、この方法になっていくことでしょう。
見学の機会をまた、作りたいと考えております。