幾つかの競技を残し、終盤を迎えた北京オリンピックは、下馬評で金メダルが有望視されていた、星野ジャパンも金メダルどころか銅メダルにも届かなかった。銅メダルを戦ったアメリカチームの選手は、メジャーリーグの選手ではなくマイナーリーグの選手を中心に構成したチームと聞く。日本の球界から、日本人で、アメリカに渡り、メジャーで活躍する、イチロー、松井選手などは、その実力は想像を絶する、やはり天才の域に達していると思われる。
また、金メダルが有望視されていた柔道なども、残念ながら、ルール変更などで、その対策を怠り、世界の変化・流れについていけず、惨敗の結果であった。
日本経済も同様に、世界の変化・流れについていけず、「物価高の不況=スタグフレーション」に陥ったのと同じである。正に「世界の傾向と対策」を怠った結果である。4年後、いや8年後へ照準を合わせ、日本柔道の再起を祈る。
北京オリンピックの競技から離れて、開催国の「中国」について若干の考察をする。国威発揚を中心にしての開催であることは、あの警備、開催手法、を見れば、一目瞭然である。
開会式などは、将軍様のお得意とする「マスゲーム」と同じであると思える。また、可愛い女の子が歌っていると思っていたら、単なる「口パクパク」で他の少女が歌っていたとの事である。
中国には、56民族がいる。開会式には、56の民族衣装を着たイベントが繰り広げられたが、全て「漢族」が、衣装を着ていたとの報道に接し、「目的の為なら何でもやる」中国共産党の方針と思われる。
オリンピックを開催して先進国入りを考えていただろうが、少数民族を「銃口を突きつけて」中国共産党に従わせるやり方では、世界の先進国は認めないであろう。
また、開会式には各国の元首・総理大臣が出席した。我が国からも福田康夫総理大臣が出席した。入場式で日本選手団が、入場行進でメインスタジアムのVIP観覧席を通過しているのに、福田康夫総理大臣は、「立って手を振らなかった」と報道された。各国の元首・総理大臣は、皆、自国の選手団には「起立をして、手を振っていた」ようだが、それをやらなかったのは、北朝鮮と日本だけだったという。
また、福田康夫総理が、選手村に「日本選手団」を訪問し際、「せいぜい頑張って」との言葉を出したと聞く。正に『KY総理』の面目躍如である。
アスリートにとっては、「北京オリンピック」を最大の目標に、日々精進をしてきたことである。
日本政府も行政として、文部科学省・厚生労働省など関係省庁において、今回の北京オリンピックを検証して、何が欠けていたのかまた、長期的な展望をシッカリと描き、アスリート育成の環境造りをするべきである。