2009年8月31日月曜日

日本人

45回目の衆議院選挙の結果が出た。この結果にも日本人の特質が顕著に表れたと思う。
私は酒類・食品業界で36年ほど生活してきたが、その間、いろいろな酒類・食品のブームが起こった。日本人は、ブームが一度起こるとそれに群がり買い尽くし、2,3カ月すると潮が引くようにそのブームは終わる。日本人は“熱しやすく冷めやすい”人種と思われる。(この件については、具体例を持って、別の機会に書きます。)
今回の選挙は、たった4年前、郵政民営化選挙で小泉総理の演説に熱狂し、自民党を大躍進させ、今度は、その有権者が、民主党に投票し民主党を大与党にさせた。
空恐ろしい結果である。
自民党の大物と言われる人たちがどんどん落選し、そのインタビューで、「自民党と言うだけで、選挙民はそっぽを向き、選挙民に政策も聞いてもらえなかった」と言っている。
この結果は、マスコミ報道に大きく影響されたとも考えられる。マスコミは連日、政権選択選挙と報道をし、政権交代がトレンドであるかの様になってしまつた。
それに踊らされる国民は「付和雷同」型である。
今回の選挙は、2大政党の政権選択選挙との報道で、バラマキ政策一辺倒になり、中小の政党が埋没してしまうのではないかと危惧した。
バラマキ政策反対を鮮明にした田中康夫氏の新党日本は、公示直前に参議院からの鞍替えを決意し、それも自公連立の象徴選挙区である公明党の冬柴元国土交通大臣の兵庫8区に乗り込んでの見事“当選”である。
また、同様にバラマキ政策反対を打ち出し、選挙直前に渡辺喜美氏が立ち上げた“みんなの党”は、政党要件である5名を当選させたことは特筆に値する。
特に、東京選挙区で、社民党の得票数を抜き40万票を超える得票を得て、柿沢未途氏が当選したことは今後大きなうねりを起こす可能性が出てきた。
両党にとって来年の参議院選挙が正念場となるであろう。