現代の侍職業は?と言うと、“役人”=公務員(国家公務員から、市町村で働く地方公務員、特別公務員=議員)それに弁護士・公認会計士・税理士・土地家屋調査士など等その職種の後に「士」が付く職業と考えられる。これらの職業は、公共性、公益性、公平性などが求められる職業である。
これらの職業人が、その職業の性質から、一般の人から長らく尊敬の念を抱かれていたものである。
しかし今日のこれらの職業人の現状を見ると、そのような畏敬の念を抱く状況ではない。正に信用失墜の
時代である。これらの職業の人々が拝金主義に陥った結果である。
特に政治家・役人に対しては
「金儲け」をしたければ、商人になればよい。(汚い金儲けをすれば、商人であっても後ろ指を指される。)
政治家と金の問題、社会保険庁の役人の仕事ぶり、元公安調査庁長官の詐欺事件など等、毎日の新聞を賑やかしている。
公益性・公共性を捨てて、私益のみを追及した結果である。日本は恥の文化であった。このようなことをしたら「恥ずかしい」と小さいときから親が子供に教えてきた。この「恥」をかなぐり捨てたのが「政治家」と「役人」である。天下りで一儲けも二儲けをするために天下りの席を確保する為、「通達行政」を駆使して反国民的組織を作る。戦後の日本は正に、役人による、役人のための行政である。早晩日本は「駄目」になるであろう。
なぜなら、役人に自浄能力は無いからである。
それでは、民主的手続で、これらの役人を駆逐することができるであろうか?と考えると温和な日本国民を見ていると大変難しいと考える。
5000万件も消えた年金問題が出ても、デモ一つ起こらない。他の国なら、社会保険庁及び全国の社会保険事務所に何千万人のデモが押しかけても当然の事案である。
21世紀になっても、政治家も役人も「由(よ)らしむべし、知らしむべからず」の考え方である。
私は、酒類・食品を取り扱う「商人」です。酒を販店する者が集い組合を組織する。私は長らくこの組合の役員をしております。この“お役”は組合員の福利厚生あるいは、組合員の共通の利益の為に働く為、この役員として働く行為は「武士」の心を持ってその役職を全うすることを心がけております。要は、私利私欲の為には、動かない!この一言に尽きます。
今、一番日本人に必要なことは、「何が恥か?」を自問自答すること。自ずと「恥ずかしい」と思ったことは「しない」ことである。
私の考える
武士(ぶし・もののふ)の心とは、名誉の為に命をささげる。ことである。