2007年7月23日月曜日

小金井のごみ処理施設はどうなるか?

テレビ・新聞で小金井市のごみ処理問題が話題になり数ヶ月が経つた。
稲葉小金井市長は、国分寺市に共同処理を提案した後、国分寺との協議内容について2年数ヶ月にわたり議会にも市民にも一切報告せず、議会で、議員の質問に窮し、おざなりに2ヶ月ほどで市職員による「焼却場の候補地選定」を行い、その結果、今まで数十年焼却場として使ってきた「二枚橋焼却場」と蛇の目ミシン跡地」の2箇所を独善的に決定し、国分寺市に伝えた。
その間、市民説明会での「2箇所に選定したいきさつ」についても全く合理的な説明が市職員また市長からなされず、市民のフラストレーションはたまる一方である。
現在は、市が市内各種団体代表、市民の公募・学識経験者などで市民検討委員会を6月から立ち上げ、数回既に会議を精力的に開催している。市からのこの委員会に対しての諮問内容は、2個所の候補地のうちどちらかを、また、それ以外の適地があればそれも論議して決めてください。
市民説明会での説明では、「この2箇所は、「焼却場」として10000㎡程必要とのことで小金井市内の土地24箇所から選定した。都の公園用地は、石原都知事が“駄目”と言っている。市有地は買収が困難など等」との市課長の説明であった。そこで、私からは、「東京都との話では、どのセクションのどのクラスの人と話を下のか?、市有地は買収が困難と言うがどのような話し合いをしたのか?」と質問すると、「公園担当の係長2人と主任がいたかな?市有地の交渉は買収が困難と思い一切していない。」との答えになっていないものであった。
小金井市の職員は、500万円も払い、コンサルを雇い住宅地図で10000㎡ほどの土地を23箇所調べさせ、適当は理屈にもならない「屁理屈」をつけ2箇所を選んだという。要は社会保険庁の職員と同じで、一切仕事をしていないのである。
そこで、問題なのが短絡的に「ごみは燃す」=「焼却場」となる考え方である。
今や21世紀!!地球環境を少しでも良いものにするため循環型社会を創出することは時代要請である。、何でも「焼却」する考えは世の中の動きからは、180度真逆の考え方であり、小金井市長はじめ行政の役人は、思考能力停止の状況である。ましてや、小金井市の今までの焼却している“可燃ごみ”の内容を考えると「なぜ燃すの?」と言う疑問が出てくる。
小金井市のH17年度の焼却処理(可燃ごみ)は、19404トン。この内56%がな生ゴミという。実に10866トンが、生ゴミである。18年度では、約1000トン減量して18383トン。生ゴミは、10294トンとなる。
その他、24%が、布・紙・トイレットペーパーであり、残りの20%は、プラスチック・鉄・アルミなどである。トイレットペーパー以外は、資源ごみに回せる物である。
となると、どうしても焼却しなければならないものは、「使用済みのトイレットペーパー・ティシュペーパーなど」である。
まず生ゴミをどのように処理するのが良いかを考えるべきである。
生ゴミを“焼却する”ことこそ「馬鹿」の極みである。
生ゴミについては、脱焼却にハンドルを切り、減容化・たい肥化・バイオガマス等、21世紀になってその技術も日進月歩で高められている。
今、小金井市は、近隣の市に大変な迷惑を掛けていることを自覚し、やらなければならないことは、ゴミの処理においても先鋭的な取り組みが求められている。