2007年7月21日土曜日

日本はインフレになる!

「原油の価格が上がる。」と報じられている。発展途上国の経済の伸張に伴い、国際社会では原油の奪い合いが起こっている。日本は原油の買いに「負け」ている。追い討ちを掛ける円安で国内価格もこのところ“うなぎのぼり”である。
食品はどうか?と考えると、チーズが海外市場で未曾有の高値である。国産メーカーは、昨年の春にプロセスチーズを中心に主要製品の値上げを実施しており、2年連続の値上げは、難しいとの声もあるが予想外の原料高と円安が強烈なボディーブローとなり、値上げができず、このまま行くとメーカーの収益の悪化は避けられない状況となろう。
 酒類では、堅調な動きを示している「芋焼酎」が、来月あたりから1.8L25度物で100円ほどの値上げを発表するメーカーが出てきており、年内にはほとんどの芋焼酎が値上げを完了するであろう。
水産物も同様で、海外ではことごとく「買い負け」をしており、ツナ缶(キハダマグロ及びカツオ原料物)の値上げは、必至の状況である。
今年の秋以降は、食品が、一斉に値上げ含みで推移するものと見られ、インフレは一段と進むものと考えられる。日銀の金融政策においても利上げを目論む方向で動く可能性があり、未曾有のインフレに突入する可能性が出てきた。