2007年8月2日木曜日

政治家の進退は

一政治家・大臣の進退と違って、首相の進退は影響力において別格である。
安部首相の後見人を自負する面々が安部首相へ進退を進言していたことが表に出てきた。
政治家の進退は自分自身で決めるものと言われるが、首相の進退となると、政権交代を含めて大きな影響を及ぼす。

参議院選挙で開票結果前に自民党の森喜朗元首相、中川秀直幹事長、青木幹雄参院議員会長の3人が、選挙後の安部政権についての話し合いをしていたことが表に出てきた。政治の世界に長く身を置く3人が出した結論は40議席を確保できなければ、「安部首相の退陣」であった。この結果を持って中川幹事長が安部首相にその話をもって行ったが安部総理はそれを「拒否」したことが報道された。経験のある3人の政治家の判断と安部首相の判断とが180度違う結論となった。選挙戦を通じての安部首相の発言などを聞けば、ここは「退陣」の選択肢しかないと思う。このままいけば、安部首相への求心力は無くなり公明党が「三行半」を突きつけ与党離脱よって与党体制は、崩壊の方向に行くであろう。参議院では、野党が「天下り根絶法案」、「政治資金規正法改正案」を出し、衆議院に送り与党への揺さぶりを掛ける。受ける安部首相・与党が、その法案より国民が喝采するものでなければ、その支持率はドンドン下がる。安部内閣が「のたれ死に」となろう。
となれば、衆議院の選挙も近まるであろう。今度は衆議院において自民党の歴史的大敗を見ることになる。
安部首相の「居座り」は結果的には、政権交代が出来る体制を作った「立役者」となる。