自民党の総裁選挙が終わり、麻生総裁が誕生した。票の出方も、議員心理が働き、圧倒的勝利の結果となった。衆議院選挙で、麻生総裁に「選挙の顔」となってもらい、自分も何とか生き残りたいとする議員の心理がそのような結果を導いたものである。
本日、衆議院で「麻生総理」が誕生した。明日、内閣を組織することになるが、マスコミでは、各大臣になる名前が「決定」として出ている。このような、内閣の大臣が総理大臣が決まる前から出ているのは、今までにない。
今までの歴代の組閣では、総理大臣が官房長官を指名して、総理が作った閣僚名簿を官房長官が読み上げ、名前を挙げられた新大臣が、総理官邸に伺う「呼び込み」であるが、その前に予想で挙がった人が外れたりしたのがドラマであるが、そのようなことがない組閣のようだ。呼び込みも今回は、官房長官ではなく総理自ら行うようだ。
すでに、マスコミも「確定」した閣僚名簿を発表している。下記のとおりである。
新任では、少子化担当相に小渕元総理の二女の小渕優子衆院議員(34)、防衛相には浜幸の長男、浜田靖一元防衛庁副長官が入閣することが内定した。
総裁選を共に戦った、与謝野馨経済財政担当相は留任、農水相に石破茂前防衛相を新任し、二階俊博経済産業相、舛添要一厚生労働相、野田聖子消費者行政担当相、斉藤鉄夫環境相(公明党)の留任が固まっている。 また、小渕氏のほか、官房長官に河村建夫元文部科学相、外相に中曽根弘文元文相、財務相兼金融担当相に中川昭一元政調会長、総務大臣に鳩山邦夫元法務大臣、国土交通大臣に中山成彬元文部科学大臣をそれぞれ充てる人事が内定している。
なんと、世襲議員、官僚出身が多いことか。国民の声は、「期待できない内閣」で今までの自民党となんら変わらないものである。
国民の声は、脱官僚政治である。
総選挙では、政権交代となるであろう。